なぜEVを選んだか

さて、まずは時計を半年余り巻き戻し、EVを購入した経緯について書きたい。

当時乗っていた車が満8年経った頃から、「次の車検までには買い替えを」と思って車探しを始めた。うちは家族4人で、ふだんは子供の送迎など短距離の移動が主だが、休みには車で旅行することもある。車種選択に当たって、国産車から輸入車まで、いろいろ目移りしていたのだが、念のため妻にどんな車がよいか聞いてみると「エコカー」とのこと。

であれば、ということで、まずはハイブリッド車、プラグインハイブリッド車(PHV)を調べ、その中で予算も考えて、ある国産PHV(新車)か輸入PHV(中古)を有力候補に挙げた。せっかく車を新しくするのだから、「充電だけで走る」ような新しい体験もしてみたかった。その一方で、ガソリン車の利便性も享受できるPHVは、理想的な選択肢に思えた。

そんな頃、あるEVのWebsiteを覗いたのは、出来心のようなものだった。試乗ができるということで連絡してみると、たまたまその週の週末が空いており、好奇心で行ってみることにした。試乗した感想として、必ずしも「魅了された」わけではなかった。ただ、「新しいな」とは思った。加速のスムースさなど、車そのものの楽しさもあり、また充電ネットワーク網まで含めた「仕組み」の新しさが面白い、と思った。

そう考えると、「既存の車社会の仕組みに適応した電気自動車」であるPHVが、やや優等生すぎるように思えてきた。ガソリン車とEVのいいとこ取りであるが故に、車としてより大きな装備も載せなくてはならない。どうせ車を新しくするなら、不便さも含め、今まで経験していない世界を見てみるか、その方が色々感じることがあるのではないか、それがEVを選ぶ決め手になった。幸いうちの自宅ガレージには充電設備がつけられる。旅行にはやや不便かもしれないが、まあ何とかなるだろう。補助金を使えば、予算的にも何とかできそうだ。

そして、昨年末頃、うちに電気自動車が来た。

コメント

タイトルとURLをコピーしました